2010年度、卒園式
激震の余韻に不安な日々を過ごす日本ですが、それでも子どもは、留まることなく成長を続けております。将来を背負う彼らに思いを託し、もり組のみんな、そして保護者の皆様、本当におめでとうございます。
遂にこの日が来ました。長い長い保育生活を全うした13羽のヒナたちが今日巣立ちを迎えます。外にはその門出を祝うかのような青空が広がり、春を感じさせる陽気が皆を待ちわびていました。保護者の皆様、早くからお集まり頂きありがとうございました。
控え室で待つみんな
普段の通り、絵本を読むなどしてリラックスをする卒園生達。開始時間前には担任の先生から卒園祝いのメッセージが送られました。胸にはワッペンをつけて、卒園式の開始を待ちます。
時間です。卒園生一同、威儀を正して会場に向かいます。
開始、入場
一人一人、練習通りに緻密な動作で所定の位置まで向かいます。
卒園証書授与の前に「仏さまのうた」を歌います。歌い慣れた曲ですが、それぞれの顔には緊張感が漂っているのがよくわかります。
卒園証書と感謝の気持ち
名前を呼ばれ、園長から卒園証書を受け取ります。一つ一つ丁寧な動作を真剣な面持ちで行う卒園児達の立派で凛々しい姿。こんなに格好いいこのに、見納めなのは少し寂しいけれど、ここまで成長した姿を見られたことにスタッフ一同、誇らしく、また嬉しく思います。
受け取った証書は何よりもまず、自分達を育て、見守り、卒園させて下さった保護者の皆様のもとへ感謝の気持ちと共に届けます。
「おかあさん、おとうさん、ありがとうございました。」
夢をのせた歌
園から卒園児達に、記念品の贈呈。各々に園長から手渡されます。
その後、一同は壇上へ。保護者、在園生に向かい合って園での思い出の数々を歌にします。
先生や仲間達と共に過ごした日々を振り返り、思わず涙が出てしまう子も。しかし、まだまだ彼らの人生は始まったばかり。
「一年生になったらこれがしたい」、「将来は○○になりたい」。未曾有の危機に目下直面している日本ですが、復興とともに歩んでいくその先には、大人になった彼ら彼女達がいます。
先生、ありがとう!
最後に、恩師への感謝を込めて、園児から担任へお花が贈られました。
一人一人から黄色のチューリップを受け取り、みんなで卒園アーチをくぐって、園を後にします。
これでもう、立派な一年生となります。印象に残る卒園式でした。
卒業おめでとう!
保護者の皆様、御卒園おめでとうございます。東北関東大地震の発生と、その余波により、日本全体に不安感が漂っている中で行われた平成22年度の卒園式でしたが、園児達は立派にやり遂げました。保護者の皆様にもお休みのところお集まりいただき、本当にありがとうございました。
未曾有の大災害と彼らの卒園式の時期が重なったことが、どういった縁によるものなのかは、まだわかりません。しかしながら、今回の式典の中で、未来へ向けて彼らが語った夢や希望が、日本が復興し発展していく課程と重なるところを想像したのは、我々スタッフだけではなかったと思います。皆へ勇気を与えてくれた園児達は、本当に立派でした。
スタッフ一同、決して忘れられない卒園の門出となりました。もり組のみんな、卒園おめでとう!小学校に行った後も、あなた達であれば、立派に学び、遊び、ともに進むことができることでしょう。かぴらばす保育園は日本の復興と共に、あなた達の成長を見守っています。